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こんにちは、イラン
WOVEN SILK & WOOL · ترمه

ペイズリーを織り出す、ヤズドの布テルメと織物

ترمه و پارچه‌های ابریشمی

細い毛糸と絹で、ボテ(ペイズリー)を一段ずつ織り出すテルメ。金銀の糸を織り込むザリー、深い毛足のマフマル(ビロード)。砂漠の都市ヤズドやカーシャーンで磨かれた、イランの「織り」の世界へ。

ヤズドテルメの代表的な産地
16世紀サファヴィー朝の絹織物の黄金期
3つの織りテルメ・ザリー・マフマル
テルメとペイズリーの布が並ぶ店(ヤズド)
テルメとペイズリーの布が並ぶ店(ヤズド)
WHAT IS TERMEH · ترمه چیست

模様を「描く」のではなく「織る」布

テルメ(ترمه)は、細い毛糸や絹を使い、色糸で模様を織り出すイランの高級織物です。

テルメのボテ文様(ヤズド)

ガラムカールが布に模様を捺すのに対し、テルメは糸そのものの組み合わせで模様を織り出します。そのため裏にも模様の糸が通り、厚みと重みのある、しっとりした布になります。

いちばん有名な文様はボテ・ジェゲ(ペイズリー)。深い赤(ラーキー)、緑、黒、クリーム色の地に、大小のボテが連なります。

伝統的な手織りのテルメは一日にわずかしか進まず、とても貴重です。現在は機械織りのテルメも広く作られ、日常の品として親しまれています。

ROW BY ROW · رج به رج

スクロールすると、ボテが織り上がる

経糸の間を緯糸が一段ずつ行き来し、色糸が浮き沈みして模様ができていきます。地の色も選べます。

0%織り上がり

地の色

ゆっくりスクロールすると、一段ずつ織り進みます。

ON THE LOOM · روی دستگاه

糸から布へ

  1. 糸を選び、染める

    糸を選び、染める

    細い毛糸と絹糸を用意し、地の色と模様の色に染め分けます。

  2. 経糸を掛ける

    経糸を掛ける

    何千本もの経糸を、均一な張りで織機に掛けます。

  3. 模様を織る

    模様を織る

    色ごとに糸を浮かせ、沈め、一段ずつ模様を織り出します。伝統的な織機では、模様の糸を引く助手と二人で織ることもありました。

  4. 仕上げ

    織り上がった布を整え、縁をかがって、ソフレや掛け布、衣服に仕立てます。

A FAMILY OF WEAVES · خانواده‌ی بافته‌ها

テルメ、ザリー、マフマル

イランの高級織物には、いくつもの種類があります。

TERMEH · ترمه

テルメ

毛と絹で模様を織り出す布。ヤズドが中心で、ボテ文様が代表的です。

ZARI · زری

ザリー(金襴)

金や銀を巻いた糸を織り込んだ豪華な絹織物。サファヴィー朝で最盛期を迎えました。

MAKHMAL · مخمل

マフマル(ビロード)

輪奈を切って毛足を立てる織物。カーシャーンの花や人物のビロードが有名です。

DARAEI · دارایی

ダーラーイー(絣)

糸を括って染め分けてから織る、ぼかしの美しい絹。ヤズドの伝統です。

SILK IN IRAN · ابریشم در ایران

シルクロードの絹から、ヤズドの工房へ

3〜7世紀

ササン朝の錦

連珠円の中に動物や騎馬の狩人を置く文様は、シルクロードを通じて東西に広まり、日本の宝物にも影響を残しました。

16世紀

ギヤースの名作

ヤズド出身の織物の名匠ギヤースッディーン・アリー・ナグシュバンドは、絵画のような絹やビロードを生み出し、作品に名を織り込みました。

16〜17世紀

サファヴィー朝の宮廷工房

イスファハーン、カーシャーン、ヤズドなどで、花や詩の物語を織り出した絹、ビロード、金襴が作られ、世界に輸出されました。

19世紀

テルメの衣と肩掛け

ガージャール朝期には、テルメや毛織の肩掛けが衣服や贈り物として珍重されました。

現在

ヤズドの手織りと機械織り

ヤズドでは手織りの技が受け継がれる一方、機械織りのテルメが日用品やお土産として広く親しまれています。

IN DAILY LIFE · در زندگی

ソフレ、婚礼、ノウルーズ

ソフレ・アグド

結婚の儀式で広げる飾りのソフレ。テルメはその定番の布です。

ハフト・スィーン

ノウルーズ(新年)に「S」で始まる七つの品を飾る卓。テルメを敷く家庭も多くあります。

贈り物と飾り

テーブルクロス、クッション、壁掛け、本や箱の装丁。大切な人への贈り物にも選ばれます。

IRAN × JAPAN · ایران و ژاپن

法隆寺の「獅子狩文錦」

奈良・法隆寺に伝わる7世紀の「四騎獅子狩文錦」は、連珠円の中で騎馬の王が振り返って獅子を射る、ササン朝ペルシアの意匠を色濃く伝える錦です。ペルシアの文様は、シルクロードを越えて日本まで届いていました。

四騎獅子狩文錦(法隆寺、7世紀)

ペイズリーと日本

ボテから生まれたペイズリーは、日本でもネクタイや手ぬぐい、着物の帯まで、身近な文様になっています。

正倉院とペルシア

正倉院の宝物とペルシアのつながりは、テーマ「正倉院とペルシア」で詳しく紹介しています。

GLOSSARY · واژه‌نامه

小さな用語集

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