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こんにちは、イラン
Science & Thought · 9〜17世紀

星を測り、言葉を磨いた人々イランの科学と思想

دانش و اندیشه در ایران

「アルゴリズム」の語源となった数学者、ヨーロッパの大学で教科書となった医学書の著者、天文台を築いた天文学者、光の哲学を語った思想家。イランの地から生まれた9人の学者と、その知が世界へ、そして日本へと渡った道をたどります。

9人の学者
14の町を地図に
1079ジャラーリー暦
1259マラーゲ天文台
真鍮のアストロラーベ
アストロラーベ(1654〜55年、マシュハド)メトロポリタン美術館
Crossroads · چهارراه دانش

ギリシア、インド、イランが出会う場所

イランは、西のギリシア・ローマと東のインドや中国のあいだにあります。古代からの知恵はこの地で受け継がれ、翻訳され、新しい学問として花開きました。

ゴンデーシャープールの遺跡
ゴンデーシャープールの遺跡(フーゼスターン州)
I

ゴンデーシャープール

ササン朝の町ゴンデーシャープールには、医学の学びの場があったと伝えられます。ここから出た医師の一族ボフティーシューは、のちにバグダードの宮廷医となりました。

II

翻訳の時代

8〜10世紀のバグダードでは、ギリシア語、シリア語、中世ペルシア語、サンスクリットの書物がアラビア語に訳されました。イラン出身のバルマク家もこれを後押しし、イブン・アル・ムカッファは中世ペルシア語の『カリーラとディムナ』をアラビア語に訳しています。

III

二つのことば

学問の共通語はアラビア語でしたが、10世紀ごろからはペルシア語でも学問の書物が書かれるようになりました。イブン・スィーナー、ビールーニー、トゥースィーらはペルシア語の著作も残しています。

Nine scholars · نُه دانشمند

アストロラーベがめぐる9人

スクロールすると、アストロラーベの針がひとりずつ学者を指していきます。色は分野を表します。円の名前を押すと、その人へ移動します。

Map · نقشه

学者たちの町

ピンを押すと、その町で何があったかと、ゆかりの学者が表示されます。分野のボタンで絞り込めます。

線は現在のイランの国境です。学者たちの活躍した地域は、今のイランより広く、中央アジアやイラクにも広がっていました。

The road of knowledge · راه دانش

西へ、東へ。知の道

スクロールすると光が西から東へ進みます。イランの学者たちの書物は西ではラテン語に訳されてヨーロッパの大学へ、東ではモンゴルの時代に中国へ、天文学の知識とともに伝わりました。

模式図(距離は正確ではありません)
イランの学者たちの土地知が渡った町
Still with us · هنوز با ما

今に残るもの

ことば、月の地名、そして暦。千年前の学者たちの仕事は、今も私たちの身近にあります。

algorithm

アルゴリズム

計算の手順を表すこの言葉は、フワーリズミーの名のラテン語形「アルゴリトミ」から生まれました。

algebra

代数学

フワーリズミーの書名にある「アル・ジャブル(欠けたものを補う)」が語源です。

月のクレーター

月には「アヴィセンナ」「アル・ビールーニー」「オマル・ハイヤーム」「ナスィールッディーン」など、イランの学者の名をもつクレーターがあります。

نوروز

イランの暦

春分の日を新年(ノウルーズ)とするイランの太陽暦は、ジャラーリー暦の考え方を受け継ぎ、とても正確なことで知られます。

Japan connection · پیوند با ژاپن

イランの知、日本へ

翻訳、暦、そして詩。イランの学者たちの仕事は、いくつもの道を通って日本にも届いています。

井筒俊彦とイスラーム哲学

言語哲学者の井筒俊彦は、モッラー・サドラーの『マシャーイル』を『存在認識の道』(岩波書店、1978年)として日本語に訳し、1970年代にはテヘランで研究と教育にあたりました。イランの哲学を日本に紹介した第一人者です。

暦の道

1267年、ペルシア出身とされる天文学者ジャマールッディーンが、元の都・大都に天文機器をもたらしました。日本の貞享暦(1684年)は元の授時暦をもとに作られています。授時暦にイスラーム天文学がどこまで影響したかは、研究者のあいだでも議論があります。

『ルバイヤート』

ハイヤームの四行詩は日本でも何度も訳され、多くの読者に親しまれてきました。詩人としての姿は「ペルシアの詩」のページへ。

Glossary · واژه‌نامه

ことばの小辞典

ことばを押すと、短い説明が開きます。

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