01カアバを建てるアブラハムとイシュマエルクルアーンは、アブラハムと息子イシュマエル(イスマーイール)がカアバの土台を築き、「主よ、わたしたちから受け入れてください」と祈ったと語ります。巡礼者が今も回るのは、この「神の家」です。
02ハージャルの水サファーとマルワの間伝承では、乳飲み子イシュマエルのために水を求めた母ハージャル(ハガル)が、サファーとマルワの二つの丘の間を七度往復し、やがてザムザムの泉が湧いたとされます。巡礼の「サアイ」は、この母の歩みをなぞるものです。
03夢と身代わり犠牲祭の由来アブラハムは息子を捧げる夢を見て、息子もそれを受け入れます。しかしその瞬間、神は「大いなる犠牲」によって息子を贖いました。クルアーンは息子の名を記していませんが、ムスリムの多くはイシュマエルと理解しています。犠牲祭の犠牲は、この信頼と服従の物語を記念するものです。
01サイイドを訪ねる「サイイドの祭り」預言者の子孫(サイイド、ペルシア語でセイイェド)の家庭を訪ね、祝いのことばを交わすのがイランの習わしです。迎える側は菓子と紅茶でもてなし、「エイディー(お年玉のような祝い金)」を手渡します。もらった紙幣は縁起物として使わずに大切にしまっておく人も少なくありません。地方によってはこの日を「サイイドたちの祭り」と呼びます。
0210キロの食卓テヘランの街がひとつのもてなしの場に近年のテヘランでは「10キロのガディールの宴(メフマーニーエ・ダフ・キーローメトリー)」が開かれます。大通り沿いに10キロにわたって屋台や休憩所が並び、人々が無料で飲み物や料理、菓子を配ります。2026年6月4日には、イマーム・ホセイン広場からアーザーディー広場までが会場となり、国内の多くの都市でも同じ催しが行われました。
03食事をふるまう家庭、モスク、ホセイニーエでガディールの日に人々に食事をふるまうことは、よい行いとして伝えられてきました。家庭やモスク、ホセイニーエ(集会所)で料理が用意され、近所の人や通りがかりの人にも分けられます。