春分の瞬間に新しい年が始まる、イラン最大の祝祭。大掃除をすませた家で、「S」で始まる7つの品を並べた「ハフト・スィーン」の食卓を囲み、親戚や友人の家を訪ね合います。ユネスコ無形文化遺産。
日本でいえばお正月。大掃除、年始のあいさつ回り、意味をこめた品を並べる食卓(おせち・鏡餅)がよく似ています。
シーズダ・ベ・ダル(自然の日)سیزدهبهدر
新年13日目、家族や友人と野山や公園へ出かけ、外で一日を過ごす日。ノウルーズのために育てた青い芽「サブゼ」を川に流して一年の厄をはらいます。
日本でいえばお花見と、川に人形を流して厄をはらう「流し雛」をあわせたような日です。
雨の星ティシュトリヤを讃える夏の祭り。水をかけ合って涼をとり、手首に七色の糸「ティール・オ・バード」を結び、数日後に風に放って願いを託します。
日本でいえば七夕。夏の星に、糸や短冊で願いを託すところが重なります。
秋の実りと、友愛と約束を象徴するミトラ(メフル)を祝う祭り。果物や菓子、花を囲んで感謝を分かち合います。ノウルーズと並ぶ古代イランの二大祝祭のひとつ。
日本でいえば秋祭り・収穫祭。実りに感謝し、人と人の結びつきを祝う点が近いです。
一年でいちばん長い夜。家族が集まり、ザクロやスイカ、ナッツを囲んで、ハーフェズの詩集で占い(ファール)をしながら夜明けを待ちます。2022年にユネスコ無形文化遺産に登録。
日本でいえば冬至。ゆず湯に入り、かぼちゃを食べて、厄をはらい春を待つ日本の冬至と同じ日にあたります。
スパンダールマズガーン(大地と女性の日)سپندارمذگان
大地と、その守り手とされた女性を敬う日。古くは女性が主役となり、贈り物を受け取ったと伝えられ、「イランのバレンタイン」とも呼ばれます。
日本でいえば母の日やバレンタインデー。大切な人に感謝と贈り物を届ける日です。
チャハールシャンベ・スーリー(火の祭り)چهارشنبهسوری
一年最後の水曜日の前夜(火曜の晩)、焚き火の上を跳び越えながら「わたしの黄色(病や憂い)はあなたへ、あなたの赤(元気)はわたしへ」と火に語りかけ、新しい年を迎える準備をします。
日本でいえばどんど焼き(左義長)。火を焚いて一年の厄をはらう火祭りです。
※ ティールガーン・メフルガーン・スパンダールマズガーンは、月名と同じ名前の日(それぞれ13日・16日・5日)に祝うのが伝統です。現代のゾロアスター教徒の暦では、10 Tir・10 Mehr・29 Bahman にあたる日に祝う地域もあります。