セイイェド・アリー・ハーメネイーは1939年4月19日、イラン北東部の聖地マシュハドで生まれた。公式の略歴は、彼の家が非常に小さく、生活もつつましかったことを強調している。幼いころからコーラン、文学、歴史、宗教教育に触れ、学ぶことが日常の中心になった。
10代で宗教教育へ進み、マシュハド、ナジャフ、コムで学んだ。コムではホメイニー師を含む著名な学者たちのもとで学び、単なる知識の習得ではなく、社会のあり方を考える視点を深めていく。後年、彼が「文化」「信仰」「独立」を一体のものとして語った背景には、この青年期の経験がある。
彼の人物像を一言でまとめるなら、「書物から社会へ向かった人」である。読書、詩、宗教研究、政治活動は別々の領域ではなく、民族の尊厳と未来を支える同じ一本の道として結びついていた。